ベンチャーとは?

ITベンチャー、バイオベンチャーなどと言いますが、ベンチャーとはいったいどういうもので、大企業とはどう違うのでしょうか?

ベンチャー企業の定義というのは人それぞれいろいろありますが、Wikiによれば「新技術や高度な知識を軸に、大企業では実施しにくい創造的・革新的な経営を展開する中小企業を指す」といった感じであれこれとまとめられていますので、参照してください。

新しい技術を開発し、それをもとに新しい事業を興そうと考えたときに、株式会社という形にするのが最も都合がよいと考えられているわけです。上で中小企業というのは、まだ大企業ではないという意味であって、必ずしも正確な表現とはいえません。将来大化けする可能性を前提に起業された会社とでもいいましょうか。

例えばこのあたりにはいい肉屋さんがないから新しい精肉店を開こう、という場合、店は繁盛するかも知れませんが、それ以上のことはあまり望めません。大化けする可能性が非常に低いので、これはベンチャーとは言い難いわけです。(だから肉屋さんがつまらない商売だと言っているわけでは決してありません、ほとんどの商売は我々の暮らしにとってとても大事だから存在するわけですし)

ちょっと極端な言い方をすれば、ベンチャーというのは世界を変える、あるいは産業界の構造を変える、そういった可能性を秘めた会社ということになります。

ちなみに英語では、この意味でventureという言葉をあまり使いません。ベンチャー企業に投資する会社をventure capitalと呼びますが、投資される会社そのものは、普通はstart-upなどと呼ばれます。

ベンチャーがどうやって始まるかということですが、大学や既存企業の中で、誰かが新しい技術を思いついたとします。それが非常に有望なものであれば、新たに会社にしてその技術を育てていく価値があるかも知れません。その技術を開発もしくは発明した人の意思が強ければ、あるいはそれを知った誰かが強く後押しすれば、そのための投資を募ることになるでしょう。

ITベンチャーの場合、初期投資額はそれほどたくさん必要としないので、いわゆるエンジェル投資家(個人で多額の資産を有し、かつ投資活動を行う人。以前は自分も起業家であった場合も多い)が何人かで投資をし、研究開発の進展にしたがって、より大きな資金を有するベンチャーキャピタルも巻きこんで事業を進めていきます。

バイオベンチャーの場合、開発期間の長さ、および実験施設などで初期投資額がたくさん必要なので、最初からベンチャーキャピタルの投資を受けることが多いですが、エンジェルが関与する場合もあります。

ともあれ最初のうちは、会社の株式と交換に、いうわゆる「投資家」からの投資を受けますが、あるところからは大手企業との提携によって運転資金を調達することも多いです。この場合、普通は新たな株式を発行しなくてもよいので、会社の所有権という点で、創業者の持分が減らなくてすみます。これは将来株式を上場したり、会社を売却する場合に非常に重要な点なのです。

ベンチャーは通常、ある技術に「かけて」いますので、それが失敗することは即、会社の終わりであることも多々あります。常にそんな緊張感の中で働いているわけですが、それにもかかわらず、シリコンバレーの人たちはいつも前向きに仕事をしています。

なぜそんなに楽天的でいられるのか、そしてそんな不安定そうなところでなぜやっていけるのか、実際にこちらに来て、そのあたりをぜひ感じ取ってもらいたいと思います。

(赤間)
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by tusvtour | 2007-04-16 12:55 | 一般連絡


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